インフルエンザにコロナウイルス感染症、他、いろいろ感染症で発熱される患者さんが増えています。
高熱が出ると、熱せん妄(ねつせんもう)という異常行動を起こすことがあります。
目次
熱せん妄について
先日、私の息子もインフルエンザに感染しました。
インフルエンザは発熱に伴う異常行動を起こしやすいといわれています。
息子も39~40度の発熱が2日半続き、熱せん妄の症状がでました。
熱せん妄が起こる事は知っていましたが、我が子に症状が出たのは、初めてでしたので、ビックリし、心配しました。
異常行動の例
- うわ事を言ったり、急に興奮したりする
- 急にとっぴな行動をとる
- 幻視、虫が見える など
幻覚を見て急に外に飛び出し、事故にあう事もありえます。
これは、高熱で大脳の温度が上がり、大脳から熱い!どうにかして!とSOSが出されます。
SOSを受けた脳細胞からノルアドレナリンやドーパミンなどが大量に出され、複雑な神経症状を引き起こすからです。
息子も熱が下がれば異常行動はなくなりました。
熱せん妄の対処法
① 発熱時は必ず誰かが傍で見守りましょう
私も2日半は目を離さず、夜も一緒に寝ました。
夜中も突然起きて異常行動があったので、みなさん本当に注意してください。
窓や玄関の鍵もしっかりしめてください。
② 体を冷やし、解熱剤を使用、処方薬は忘れず飲みましょう
わきの下、太ももの付け根、くびの下を冷やすと効果的です。
パニックにならず、薬をしっかり内服しましょう。
③ 身体に触れて、安心感を与えましょう
お子さんは幻覚、幻視で不安定で怖い気持ちです。
手をにぎったり、少しでも不安を取り除いてあげましょう。
ただ、インフルエンザ脳症などの前症状として意識障害や異常行動がおこる事もあります。
けいれんなどが伴う場合は脳症の可能性も高くなるので、早めに医療機関へ受診してください。